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Introduction このビデオは、異なるスタイルのサルサダンスを較べることを、目的としています。 いくつものスタイルを知ることは、感情や表現の多彩さとなって、あなたのダンスに現れることでしょう。ある一つのスタイルこそが最高だ、と決め付けることは避けましょう。 音楽と、あなたの気分こそが、あなたのダンスのスタイルを決めてくれることでしょう。 それこそが、このビデオの目的とするところです。ここで紹介される15の技は、それぞれNY―LAスタイル、Cubanスタイルにアレンジされて紹介されています。ある技を異なるスタイルにアレンジするのは、決して難しいことではありません。必要とされる事は、あなたの選ぶスタイルの特徴を知ることだけです。 それぞれの技は、まず、NY―LAスタイルにアレンジされて紹介されています。そして、一つ一つ、細かく噛み砕いて説明していきます。その後に、同じ技が、Cubanスタイルにアレンジされて紹介されます。 このビデオでは、アレンジする際の混乱を避けるため、すべてのステップは、カウントの「1」が強調されています。 このビデオの顕著な特徴は、サルサダンスのカウントが画面左上に常に表示されているところでしょう。これを利用して技のタイミングを正確につかんでください。カウントは、特にスローモーションのパートで役に立つでしょう。 技の紹介に移る前に、少しNY―LAスタイルと、Cubanスタイルの違いについて説明しておきましょう。 決定的な違いは、NY―LAスタイルは、一本の線上で踊るところにあります。ターンは、主として、移動を伴わず、同じ位置で行われ、ほとんどの場合、クロスボディリードによって移動が促されます。 時として、クロスボディリードの代わりとして、女性が、男性の右側を移動する場合もありますが、あまり多用されることはありません。結論として、NY―LAスタイルは、直線的であり、男性のポジションを考慮する上で、女性は主として反時計回りの動きをとります。Cubanスタイルの場合、男性のポジションは一定ですが、女性は男性の周りを、円を描くようにして動きます。女性の動きは、時としてディリカノ(クロスボディーリードと同様)のように反時計回りの動きも混ざりますが、主として時計回りとなります。 その他の違いとしては、姿勢や表現方法に挙げられます。NY―LAスタイルサルサでは、いくつもの高度な動きが、同じ位置上で求められます。これにより、NY―LAスタイルダンサーは、それぞれの位置で、動きに緩急をつけたり、ゼスチャーなどの、スタイリングに力を入れることができます。結果として、NY―LAスタイルは、優雅、かつ洗練されたスタイルとして発展されました。 Cubanサルサは、逆に、女性に、常に男性の周りを動くことを求めます。結果として、そのダンスは、規則的であり、一定のペースを守って踊ります。スタイリングは、主として、移動中に行われる、ヒップアクションを始めとする、ボディアクションが強調され、そのダンスは、NY―LAスタイルと較べると、洗練さでは劣るかもしれませんが、自然かつ純粋なものとなっています。 また、テクニックではなく、パートナーとの接し方にも違いが見られます。NY―LAスタイルでは、パートナー同士は、常にアイコンタクトを保つため、お互いの顔は、可能な限り向き合っています。Cubanサルサでは、反対に、お互いの顔が反対の方向を向きがちなため、アイコンタクトはあまり使われません。 Routine 1 アイデア1. 今からアイデア1を詳しく説明していきます。画面左上に表示されるカウントを使って技のタイミングをつかんでください。 クロスボディリードの際、男性は手を持ち替えて、互いの右手、左手同士をつかみます。その際、右手の方が上に来るように気をつけてください。男性は左手を下に残したままの状態で、ライトターンへと導きます。ターンの終わりに、男性は、女性の右手を投げて、左手で受け止めます。もう一度、スローモーションで見てみましょう。.男性が、女性の手を放り投げます.そして、それを右腕の上から、左の手で受け止めています。 女性はクロスボディーリードに移行すると共に、かがみ込むようにして、ハーフライトターンを行い、Combのポジションにもっていきます。ここで男性は、もう一度、手を基本の状態に持ち替えます。そしてダブルライトターンから、ハンマーロックの状態に移行します。この状態に導くには、男性は、いったん女性の左手を離し、スピンの後、再び右手で持ち直す必要があります。 男性は、インサイドターンクロスボディーリードをリードすると同時に、右手を 男性は、インサイドターンと共に、再びクロスボディリードにもっていきす。男性の体の動き自体と、女性の左手をひねることにより、ごく自然に勢いが生まれます。左手のひねりを見てください。そして女性はレフトターンへとリードされています。.そして、男性は右方向にターンすることで、お互いの顔が向き合います。ここで、女性の肩をつかむ事で、回転しながらクロスボディリードを行う事ができます。そして、男性のレフとターンから最後のクロスボデイーリードに移行して締めくくります。 とで終わります。この状態に移行するには、男性は、ダブルターンの最中に、再び手を持ち替える必要があります。 アイデア2. 基本のクロスボディーリードの後、女性のハーフレフトターンによって、ポジションを入れかえます.男性は、ライトアンダーアームターンの際、左手を下ろすとともに、右手を宙に上げます。この右手を使うことで、男性は、女性のダブルレフトターンをリードします。この際、左手は、下ろされたままで、右手も、二度目のターンの後半部分で下に下ろされます。.これは大変高度なテクニックです。真上からのカメラの方が、よりよく見えるでしょう。.女性の最初のレフトターンでは、男性は同じ位置に留まっています。そして二つ目のターンで、男性は、女性の周りを歩いているのがわかります。この動きにより、男性は、右手をよりスムーズに下ろすことが可能になります。女性は、ダブルターンの際、常に同じ位置に留まっています。ここで、男性は、クロスボディーリードのために、左手を放すと共に、女性のルートから移動します。このクロスボディリードの最中、男性は両手を持ち替えて、Combのポジションに移行し、そして最後のクロスボデイーリードで締めくくります。
アイデア3. 今回はお互いの右手をつかんだ状態から、男性がレフトターンをします。この時点で、男性は、すばやく右腕の下から、左手同士を握ります。男性の左手は、必ず女性の右手の下に来るよう気を付けてください 。ここで、女性は、ひざを曲げて体勢を低くしたまま、1,5レフトターンを行います。これが、ダブルトンネルをする時のコツとなります。その後、男性は、左手を放した状態で、インサイドターンクロスボディリードに導き、最後にCheckを使って、ストップさせて終わります。
アイデア4. Checkの後、男性は、女性の1,5ライトターンをリードします。この時、右手は、女性の左手を、そして、男性自身の左手は下ろされた状態にあります。男性は右手を、女性の首の後ろに持ってきます。この状態を保ったまま、男性は、女性の後ろに回りこんだ後、左手で、大きく円を描くようにして女性のライトターンにもって行きます。同時に、男性自身もハーフレフトターンをすることで、背中合わせのポジションに移行します。この時、両手は下ろされた状態になっています。.これもまた、非常に難度の高いテクニックで、肩をリラックスさせることと、お互いの体が、すぐ側に位置していることが必須となります。.今度は真上から見てみましょう。男性は、ライトターンをリードする際、女性と、ほとんどもたれかかる位の近い距離に位置しています。男性は、自身もハーフレフトターンをすることで、背中合わせのポジションに移行しますが、この動作は、必ず女性のライトターンが終わった後に行われます。また、この動作の最中、右手は、常に女性の首の後ろに位置します。そして、同時に両手が下に下ろされ.今度は、同時に宙に上げられます.そして、女性はハーフライトターン、男性はハーフレフトターンをすることで、お互いが向き合うと共に、両方の手が、女性の首の後ろに回されます。このハンドポジションを保ったまま、女性は、インサイドターンクロスボディリードへと導かれます。同時に男性は、右方向に回転することで、再び女性と向き合います。・・・そして両腕は、男性自身の首の後ろに回されます。.最後にクロスボディリードで終わります。
Routine 1, Comparison NY/LA versus Cuban Style. 一つ一つの技を見ていきましたが、今度は、NY―LAスタイルとCubanスタイルで、それらが実際に、どのように踊られているのかを較べていきましょう。スクリーン右側では、Theaは、ほとんどのターンを同じ位置で行い、移動にはクロスボディリードが伴われていることがわかります。これが、典型的なNYスタイルのサルサです。反対に、画面左側のYisneyは、Cubanスタイルの典型として、絶えずファビオの周りを動いています。また、画面右側のTheaの動きが、反時計回りを基本としているのに対し、左側、Yisneyの動きは時計回りを主としていることに気づかれるかもしれません。これは、Cubanスタイルでの、クロスボディーリードの使用頻度の少なさによります。また、もう一つの違いを挙げると、Cubanスタイルでは、ファビオのペースが一定であるのに対して、NYスタイルの方では、リズムの解釈に自由度が高く、ダンサー次第という事があげられるでしょう。 これらのスタイル上の違いを除けば、アイデア1&2のテクニック的な部分は同様です。アイデア3で、初めてテクニック上の違いが現れます。ダブルトンネルの後、NYスタイルでは、ごく自然にクロスボディーリードに繋がり、Checkを使って停止させることで終わりました。これは、YisneyのようなCubanスタイルダンサーにとっては、非常に不自然な動きなため、Cubanスタイルでは、ダブルトンネルの終わりに、Cubanスタイルで多用される、複雑な腕の動きと、男性によるレフトターンで締めくくっています。 アイデア4も同様で、両腕でのCombポジションの後、NYスタイルではインサイドターンクロスボディリードで終わるのに対して、Cubanスタイルでは、より単純にライトターンで締めくくっています。クロスボディーリードと、デリカノの間で、男性の腕の動きに違いがありますが、これは単純に、終わり方の違いによるものです。 Routine 2 アイデア5. 女性は、ハンマーロックから、これは先にも紹介されたテクニックですが、男性の左手のひねりによって、ハーフレフトターンへと導かれます。そして、男性は、自身の右腕と、女性の左腕の間にもぐりこむようにして屈みます。この時の男性のポジションは、両腕が胸の前で交差されており、背中の上には女性の左腕があるはずです。この動作が、正しくなされているか気をつけてください。今度は真上から見てみましょう。男性は、Embraceポジション入ると、慎重に左方向に回転すると共に、体を起こします。そして、男性は、女性の右手をつかんだ状態で、左手を持ち上げると、その手を放すことで、絡まったような状態から解放します。体格的にこの動作が難しい場合は、単純に左手を離すことで補うことができます。. この3つ目の角度からでは、女性の動きが詳しくわかります。男性が、体を起こすことによって、女性は少し屈みこむようにリードされます。これにより、男性の左腕を解きほどく動作が、非常にやりやすくなります。 そして男性は、左手を下ろして、その手を放します。この時の右手は、女性の左手と共に、女性の首の後ろに置かれています。女性はインサイドターンクロスボディリードを行います。この動作は、女性が軽くひざを曲げることで、非常にやりやすくなります。そして、男性は、最後のクロスボディリードの前に、レフトターンを行います。
アイデア6. クロスボディーリードの後、男性は、右手を上にして、腕を交差させます。女性は、男性がライトターンをするのと同時に、ハーフレフトターンをします。この時、男性の左腕は下ろされた状態に、右手は自身の首の後ろに置かれます。右手はこの状態を維持したまま、男性は左手を持ち上げ、これを女性の前で下ろすと共に、ハーフレフトターンへとリードします。そして、男性は、ハーフレフトアンダーアームターンと共に、両手を自分の前で下ろします。この時、女性の腕は、男性の後ろで交差されているはずです。.真上から見てみましょう。この類の動きは、肩をリラックスさせていることと、お互いの距離が非常に近いことが絶対の条件となります。 ここで、このビデオの中でも、もっとも難度の高い技が紹介されます。男性は、右腕を下ろした状態から、インサイドターンクロスボディリードへとリードします。その後、左腕を女性の背中にもってきます。左腕は、次のクロスボディリードに移る前に、しかし女性のターンが終わるのを待ってから下すようにしてください。横から見ると、女性のインサイドターンクロスボディリードの動きがよく覗えます。男性は、この動作が正しく行われるようにリードしてください。このリードは、左腕で、女性の動きをコントロールすると共に、右腕を使って、しっかりと女性のポジションを保つことで成り立ちます。この一連の動きは、右手を放した状態でのインサイドターンクロスボディリードから、Combポジションにつながり、そして最後のクロスボディーリードで締めくくられます。
アイデア7. クロスボディーリードの後、男性は、基本のハーフレフトターンをリードして、ポジションを入れ替えます。ここで男性は、3/4ライトターンを行い、両腕を道jに下ろします。そして、女性をリードして、背中合わせの状態になると共に、再びポジションを入れ替えます。真上から見てみましょう。.男性は、右手を使って、女性を自分の前方に導きます。ここで、男性は、最後のクロスボディーリードに移行する前に、右手を放して、女性を左斜め前に導くと共に、4レフトターンへともって行きます。これらのアイデアは、覚えこむものではなく、リードすることによって成し遂げられると言うことを忘れないで下さい。また、カウントの7の時点で、驚かせるような効果を作ることも重要です。
アイデア8. 男性は、まずハンマーロックのポジションに持っていきます。そして、左手を持ち上げてから、自分の体の後ろに持って来て下ろします。ここで、男性は、女性の右手を固定させたまま、ライトタ―ンを行います。男性は、左手を放して、右手で握ることで、手を持ち替えます。その後、男性は女性の周りを歩き、優しく女性の肩をつかんで、最後のクロスボディーリードのポジションにもって行きます。最後の3小節では、女性によるターンは存在していません。
Routine 2, Comparison NY/LA versus Cuban Style. ここでも、NYとCubanスタイルの基本的な違いは、明確に現れています。画面右側のTheaは、複雑な姿勢や、動きを求められているのにもかかわらず、常に線上で踊っています。ここでRoutin2の最初に戻って、画面左のYisneyの動きを見てみましょう。6小節の間、彼女は、絶えずファビオの周りを、時計回りに動いています。そして、デリカノと共に、反時計回りに、4小節分動きます。デリカノの後、再び彼女はリードに従い、時計回りに、8小節分動きます。 ここで、最初のテクニック上の違いが現れます。Embraceポジションの後、Cubanスタイルでは、ごく自然に、この不自然な体勢のままで歩くことができます。しかし、これは、NY―LAスタイルでは、まずありえない動きと言えるでしょう。 二つ目の違いは、アイデア7の、2小節目の最初に見られます。NYスタイルでの男性の腕の動きは、スムーズ、かつ最小限に抑えられているため、お互いの顔が向き合うことが可能です。Cubanスタイルでは、互いに向き合わないという性質上、大変難度の高い、すばやい動きが求められます。また、技の終わり方にも、それぞれのスタイルの、典型的な違いが現れています。NYスタイルでは、3,5を用いることで、テクニック、バランス、優雅さなどを強調しています。対するCubanスタイルでは、絡まったような状態を解きほどくように、柔軟さやタイミングに重きをおいています。 アイデア8では、Cubanスタイルの円状の動きと、NYスタイルの線上の動きというスタイル上の違いのみで、テクニック的には、違いはありません。 Routine 3 アイデア9. クロスボディリードの後、男性は右手を上にして、手を交差させます。そして、女性はクロスボディリードと共に、ハーフライトターンを行い、その後、レフトターンクロスボディーリードからCheckで、一時停止します。そして、女性を同じポジションに保ったまま、男性は、女性の横を、注意深く潜り抜けて通り過ぎます。男性は、自らもハーフライトターンをすると共に、手を放すことなく、女性をフルレフトターンへとリードします。この後、男性は、左手を放し、女性を招き寄せて、体前方の右腕の上で、その手を再び受け止めます。.真上から見てみましょう。.男性は、Checkを使ってストップさせる際、両腕を完全に下ろしきるようにしてください。ターンの最中に、カウントの3まで手が離れることのないよう、指で握ったりすることなく、柔らかに手を掴むように心がけてください。女性は、ここでかがみこみながら、インサイドターンクロスボディリードへ移行します。男性は、女性がターンを終えた後を見計らって、左手を放します。そして、男性は、右手だけを使って、女性をハーフライトターンクロスボディーリードへと導きます。男性は、この時、同時に1,5ライトターンを行います。ここで、男性は、左手で女性の両手をつかみ、2ライトターンへと導きます。このターンの終わりの部分で、男性は、左手を上に、両手を交差させた状態に持ち替えます。そして、女性に自分の周りを回らせた後、レフトターンから、男性の背後でのCombのポジションで締めくくります。横からの画面で見てみましょう。男性は、女性の右腕の下から手をつかんでいることがわかります。そして、女性の右手が、その左腕に添えられるようリードしています。そして女性のレフトターン.Combのポジションに移行しています。
アイデア10. Combポジションの後、左手で、女性の右手をつかんで、ダブルレフトターンへとリードするところから始まります。この時、右手は下に、左手は上に上げられています。これを行うためには、男性は、いったん右手を放して、再び受け止めることで、自身がハンマーロックのポジションに移行することで締めくくる必要があります。この時点で、男性は自分のポジションを保ちつつ、女性をリードして歩かせます。女性は、男性の周りを一周します。.2週目.そして3週目。男性の、手のもち方に注意してください。男性のハンマーロックポジションから、両手を前にもってきます。そして、両手を一つずつ、頭の上から運ぶことによって、女性の2周目の円運動を可能にします。 三周目は、裏技を使うことで可能になります。男性は、右手を、左腕の下から放し、その腕の上から、再び受け止めます。.ここで両手を上げると共に、Embraceのポジションに移行します。そして、女性をインサイドターンクロスボディリードへとリードします。
アイデア11. 今回のは、短い技です。.女性のインサイドターンクロスボディリードと同時に、男性は、左手を下に、右手は上に上げて、女性の首の後ろに持っていきます。その状態を保ちつつ、通常のクロスボディリードへと移行します。この時男性は、わずかに右に移動することで女性に向き直り、右手を、再び女性の首の後ろに置きます。そして、左手を放すとともに、インサイドターンクロスボディリードへとリードします。 真上から最初のインサイドターンを見てみましょう。男性の右手が、すばやく女性の首の後ろに添えられ、すぐさまどけられています。次のクロスボディリードでは、右手は、先程よりも長く、女性の首の後ろに留まっています。その後のクロスボディリードでは、男性が、左手で手を持ち替え、Combポジションからクロスボディリードでもって締めくくっています。 Routine 3, Comparison NY/LA versus Cuban Style. は、おそらく最も単純と言えるでしょう。アイデア9では、Cuban、NY共に同様のテクニックが使われています。ただ、ここでもCubanスタイルは、よりスムーズ、かつ途切れのない動きをするのに対し、NYスタイルでは、優雅さと洗練さを、強調していることに気づくことができます。Cubanスタイルでは、少し荒々しい感じがするかもしれません。ただ、Yisneyの名誉のためにいっておきますが、ファビオとの練習は、撮影の数日前の数回のみで、合計4つのRoutineをこなしています。 最初の違いは、アイデア10の最初の部分に現れます。NYスタイルでの、男性の、右側でのダブルレフトターンは、Cubanスタイルの中では、非常に不自然なため、これを取り除き、次のパターンへ、少し早めに移行しています。また、アイデア10の最後の部分では、NYスタイルでは、一つ余分にクロスボディリードを付け加えているのに対して、Cubanスタイルでは、そのままスムーズに、かつ流れるようにアイデア11に移行しています。ここで、Cubanスタイルでは、よりスムーズさを増すため、女性のレフトターンから、一つ目のCombポジションに入っています。一方、画面右側のNYスタイルでは、インサイドターンクロスボディリードを使うことで、同様のポジションに移行しています。最後の違いは、二度目のCombポジションに現れます。これは、Cubanスタイルの中では、大変短い動きとなって現れるのに対し、NYスタイルでは、この状態のまま、最後のクロスボディリードにつなげます。 Routine 4 アイデア12. クロスボディリードの際、男性は、手を交差させた状態から、アンダーアームライトターンにもっていきます。そして、インサイドターンクロスボディリードへと続きます。この時、左手はまず宙に上げられ、その後、女性の背中側に下ろされます。ここで、また難度の高い技が紹介されます。まず、男性は右手、左手の順で、手を宙に上げます。.横から見てみましょう。.男性の右手が下されます。左手で、ターンへと導いた後、その手は女性の背中側に来ます。.お互いに、わずかにひざを曲げ、顔を向け合うことで、この動きを成立させることができます。またお互いが、非常に密接した位置にいることも重要です。・・・ここで男性はハーフレフトターンから、両手を下すことで、自身がEmbraceポジションに入ります。.そして、すばやく手を持ち替え、ライトターンと共に、女性の腕の下からくぐりぬけ、右手を女性の首の後ろにもってきて終わります。この時点で、男性は左手を放し、ひじを女性の右腕の下に押し当てて、反対側に弾き上げます。弾かれた腕は、再び男性により受け止められます。.このテクニックは、女性が腕は力を抜くことで、より効果的に映ります。.ここで、再び手が持ち替えられます。ライトターンとハンドフリップは、あくまでも男性のリードによるもので、女性自らの動きによるものではありません。ここで一つ裏技を紹介しましょう:男性は、女性の右腕の下から右手を放し、それを今度は、右腕の上で受け止めます。これにより、次のインサイドターンクロスボディリードの最中に、男性の手が、常に女性の首の後ろにあることを可能にします。.もう一度おさらいすると、この裏技は、男性の、手の受け放しにかかっています。この裏技は、男性の注意が、自らの右手ではなく、女性の右手の方にある場合にこそ効果が現れます。例えば、女性の手にキスをするというのは一つのアイデアと言えるでしょう。そして、この技は、シンプルな女性のライトターンによって締めくくられます。
アイデア13. このアイデアは、典型的なLAスタイルの動きで始まり、男性が屈みこんでのターンから、女性の周りを歩く動きへと続きます。真上から見てみましょう。ここで、男性はダブルレフトターンを行います。一つ目のターンは、両腕の下から、二つ目のターンでは、右手は下ろされています。女性は、その後3レフトターンへと移行します。男性の二つ目のターンが、女性の横で終わっていることに気をつけてください。これにより、男性は、女性は移動を伴った3ターンのための、十分なスペース空けることができます。
アイデア14. これは、私の最もお気に入りのアイデアです。見栄えもいいですが、実際やってみると、さらに気に入ることでしょう。クロスボディリードの後、男性は、手を持ち替え、右手で、女性をライトターンへと導きます。同時に、左手を下ろした状態を保ちながら、右手を女性の首の後ろに持っていきます。ここで、お楽しみの部分が来ます:男性は、インサイドターンクロスボディーリードをリードします。そして女性のターンの最中、滑り込むようにして女性の後ろに回りこみ、その状態からもう一度、インサイドターンクロスボディリードにもっていきます。男性は女性の左肩に触れることで、ストップさせ、1,5ライトターンへとリードします。男性の左手は、この一連の流れを通して常に下ろされた状態にあります。 ここで真上からの画面で見てみましょう。.この連続のクロスボディリードは、スムーズに連結される必要があります。そして、男性の動きは、女性がほとんど方向感覚を失うくらいの意外さが求められます。.1,5ターンは、右手が、再び女性の首の後ろに置かれることで終わります。.ここで、男性は女性の周りを移動します。.男性の右手の指先が、軽く女性の右ひじを支えていることに注意してください。このリードにより、女性はそのポジションに留まることができます。.この時の女性の左手は、男性の肩に置かれています。そして、最後にクロスボディリードでもって締めくくります。 アイデア15. これが、このビデオ最後のアイデアとなります。男性は、クロスボディーリードと同時に、女性にハーフライトターンを促します。そして、自身もハーフレフトターンをしつつ、両手を同時に下ろします。ここで、男性は両手を上げ、すばやく女性の前方に持ってきます。このとき、女性はハーフレフトターンへと導かれているはずです。.真上から見てみましょう。.これは典型的なCubanスタイルの動きと言えるでしょう。.この動きは、Touch OF Surpriseのため、すばやくなされる事が必要です。また、ここでも肩の力が抜けて、リラックスしていることが求められます。男性は、腕を上げて女性の背中で下ろします。腕に力をこめる必要はありません。女性が、気が付かないままにターンをしているというのが理想です。ここで、男性は、女性の手と共に、右腕を女性の右側、自身の後ろに持ってきます。男性は、基本のステップの後、ダブルインサイドターンクロスボディーリードへと導きます。ここでまた、男性は女性の右側に退くことで、クロスボディリードのためのスペースを作ります。 Routine 4, Comparison NY/LA versus Cuban Style. この最後のRoutineは、もっとも興味深いものであり、また、NYスタイルと、Cubanスタイルの違いが、もっとも顕著に現れています。 まず、アイデア12の最初のポジションにたどり着くために、NYスタイルではインサイドターンクロスボディリードが使われています。これには、複雑な腕の動きを求められているため、大変鋭く、そしてすばやい動きが求められます。Cubanスタイルでは、一般的にスムーズさが好まれるため、エンチューフラか、女性のレフトターンを使うことで、同様のポジションに移行しています。残りの部分での違いも、同じ理由で、このビデオが、Cubanスタイルの流れるようなスムーズさと、NYスタイルの鋭さ、リズムの解釈の自由度を強調した結果によるものです。Cubanスタイルでは、ファビオはまず、1小節早めに体を屈めます。これにより、より多くの時間を、次の動きに対して備えることができます。次に、ファビオは、NYスタイルではの典型的な特長ともいえる、Arm Flickを使う代わりに、左手を放して、前方で再び受け止めます。この動きから注意をそらすため、彼は3度のCombを、Yisneyと、彼自身に対して交互に行います。次に、画面右側を見てみると、Arm Flickの後、女性のCombポジションで、どのようにして手が離されて、そして再び受け止められるかがわかります。この時点で、Cubanスタイルでは、クロスボディーリードを避け、そのままアイデア13に移行しています。NY―LAスタイルの特徴である、「Embraceポジションから、女性がくぐり抜ける」アクションは、Cubanスタイルでは避けられがちで、もう一度体をかがめることにより、スムーズさと、次の動きに備える時間を稼いでいます。 アイデア13の最後の部分では、それぞれのスタイルで、異なったパターンを見せています。右側のNYスタイルでは、女性は3度のレフトターンをするのに対し、Cubanスタイルでは、女性は、両手を開放された状態で、レフトターンを見せています。アイデア14では、二つのスタイルに大きな違いは見られません。Cubanスタイルで、女性の円的な動きが強調されている事くらいでしょう。最後に、アイデア15を比較すると、その違いは非常に明確なものとして現れています。そして、おそらく自身で踊ることによって、その違いは、見ている以上に大きなものということに気づくと思われます。まず、Cubanスタイルでは、女性の基本のライトターンの後、ファビオの両腕が下ろされているのに対し、NYスタイルでのライトターンは、クロスボディリードに伴われています。この動きは、少し珍しい形と言ってよいでしょう。残りのパートでは、画面右側のNYスタイルでは、ファビオとTheaは同じ位置に留まって踊っています。Cubanスタイルでは、スムーズさを増すために、お互いの周りを絶えず動き回っています。 このビデオを楽しんでいただけたでしょうか。両方のスタイルを練習することはきっとあなたの役に立つと思います。最後に一つだけ、「'if all you know is Cuban salsa, all songs will feel like Cuban salsa...!!」
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